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大工職4年目、職人を目指したきっかけと匠工房で働くということ

【先輩社員インタビューvol.6(前編)】
大工職4年目、職人を目指したきっかけと匠工房で働くということ

Category:先輩社員インタビュー

N.Rさん

N.Rさん

職種:大工
入社:2021年

大工としての働き方は、大きく分けて二つあります。特定の組織に属することなく一つの現場ごとに契約して仕事を請ける「一人親方(=個人事業主)」と、工務店などの組織に社員として所属して働く「社員大工」です。社員大工には、教育や技術承継が継続的に可能なことや、社内の設計や営業など他部署との距離が近く連携が取りやすいなどのメリットがあります。
匠工房では、施工品質を向上しお客様のご要望に迅速に対応できるように、社員大工を採用しています。

今回は、工業高校から新卒で社員大工として匠工房に入社したNさんにインタビュー。大工を志したきっかけや匠工房で働きながら感じていることなど、ざっくばらんにお話いただきました。

間近で見た「大工の仕事」に影響されて

ー大工になろうと思ったきっかけを教えてください

高校の進路を考えはじめた時に、自宅近くの祖母の家のリフォームをすることになり、その工事の様子を見に行ったことがきっかけです。日に日に変化して仕上がっていく家の様子も面白かったし、作業をしている大工さんの仕事ぶりがとても格好良かった。その現場の見学をしたくてちょくちょく遊びに行っていました。
リフォームを終えて完成した時には感動もしましたが、それよりも「自分もやってみたい!」という好奇心の気持ちが大きかったです。
それまで、〇〇になりたい!とか、〇〇をやってみたい!といった将来の夢は特に無かったけれど、その時初めて明確に「やってみたいこと」が湧いてきたんです。そして、工業高校の建築科へと進路を決めました。

ー学校ではどんなことを学びましたか?

建築全般のことを幅広く学んできたかなと思います。大工だけではなく設計士を目指す人も多い建築科だったので、設計図を引いたりもしていました(ちなみに、CADではなくて手描き)。
いまの仕事に生かせているなと思うのは、木造建築の構造関係のことですね。鉄骨やコンクリートなどいろいろと学んだけれど、匠工房で扱うことの多いのが木造建築なので、梁や柱とかを勉強したことが実感できています。

学校では、希望者は技能試験(注:「建築大工技能士試験」木造建築の大工工事に必要な技術を証明するための国家資格)を受けることができたので、自分も挑戦してみました。試験では課題に対しピッタリに加工ができて、無事に合格できました。その時に嬉しかったのもそうですが、自分の技術で加工した木材が実際に見事にハマる、という感覚がとても楽しかったですね。

進路を考える時にもこの「楽しい」という気持ちがあったからこそ、友人が設計職や大学を選ぶ中でも、ブレずに大工を選べたのかなと思います。

匠工房で歩み始めた大工の道

ー匠工房へ入社を決めた理由を教えてください

職場体験に行ったことが一番です。
就職先は、どんな雰囲気かわからないところ、自分の目で確かめていないところは怖いなと思っていたので、職場体験を実施しているところは他にもいくつか参加してみました。
その中には、仕事内容が自分の希望とはズレているとわかったり、どこかに違和感があったりして積極的になれず、選択肢から外れた会社もありました。
そんな中で、匠工房での職場体験の印象がとても良かったんです。他のところよりも先輩たちの歳が近かったり、同じ高校の卒業生がいたことも大きかったですね。匠工房の8人いる大工職のうち、自分を含めて5人が20代です。

体験の時には、皆さんが自分の気持ちを考えて優しく接してくれているのがわかって嬉しかったですし、実際の現場に行って簡単な作業もやらせてもらえたこともすごく楽しかった。
もちろん入社した今でも先輩たちは優しいです。たとえば、以前一つしかない材料を切り間違えてしまって再発注が必要になったことがあったのですが、そのときも次に活かそうというようにフォローしてもらえました。
仕事に対しては厳しいし、工期が迫っている時などは緊張感がありますが、理不尽なことはありません。

ー入社してからどのように仕事を覚えていきましたか?

建築科の学校を出たとはいえ、学んだことが通用する場面は少なかったです。先輩大工に同行して、仕事をしながら覚えていきました

たとえば、匠工房に限ったことではないのですが、大工作業に使うのはほとんどが電動工具なんです。学校では手で引くのこぎりを使っていたけれど、現場で手のこぎりを使う機会は滅多にありません。使い勝手がわからないと仕事にならないから、扱い方から教えてもらいました。

現場で初めて使う工具もそうですが、仕事のほとんどは最初は先輩が丁寧に教えてくれます。でもその後は、自分で経験しながら、肌で覚えていく、ということが多いですね。もちろん、わからないところなどを聞けばしっかりとサポートしてもらえました。

ー特定の先輩について教わるのでしょうか?

相談をしやすい先輩大工もいますが、特に決まった人ではなくてその時その時でいろいろな人に教わります。社内の大工はもちろんですが、匠工房の外注パートナーの方にもお世話になっています。外部だからと線引きしたりしないで、好意で手を差し伸べてくださるんです。現場では、会社の枠とは関係なく「チーム」としての一体感がありますね。

ー匠工房の雰囲気について教えてください

職場体験の時に感じた仲の良さ、感じの良さは、入社してからも変わりません。社内も、外部のパートナーさんとも、仲が良くてコミュニケーションが取りやすい環境です。

自分たち工事部の仕事として、大工仕事はもちろんですが資材の発注や現場工事の進捗共有などもあります。
どの資材にすべきか迷った時には営業さんに直接質問をして資材選びの参考にしたり、設計さんからこの部分はこうして欲しいなどの仕上げの要望が来て意見を交わしたりと、工事部以外の部署とも良い関係を築いています。実際に作業する上できちんとコミュニケーションを取ることが大事なので、すごくやりやすいですね。

仕事仲間とは、仕事はもちろんプライベートの話もするし、会社を離れて遊ぶこともあります。
たとえば自分は、小学生から高校までずっとバスケットボールをやっていたのですが、いまも匠工房のサークルに属して活動しています。部署を超えて集まってゲームをするのはすごく楽しいです。

就活生へのメッセージ

ー就活生や大工を目指している方にメッセージをお願いします

大工という仕事は、大変なことも多いというのは確かにあります。
けれどそれ以上に、やりがいや達成感が絶対的にある。大工としての魅力があるんだなと、日々実感しています。自分が手がけた建物を見かけて、完成した時の嬉しさを思い出すこともあります。

この世界に入るには、専門知識がないとだめかなと思っている人も多いかもしれません。でも大工としての知識や技術は、やりながら覚えていくことの方が多いんです。自分の経験からも、学校で学んできて生かせているなと思えることは少なくて、入社してから体得したことがほとんどです。
なのでやりたい気持ちがあれば、入ってから必要なことを一つ一つ覚えていくのでも大丈夫。少なくとも匠工房では学歴は関係ないし、周りの人が丁寧にしっかりとサポートをしてくれて、着実に力をつけていくことができます。

モノをつくることが好きだったり、形に残る仕事をしたいと考えているなら、大工の仕事を楽しめるのではないかなと思います。少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!


間近で見た「大工」の仕事の格好良さにあこがれて、職人の道を歩み始めたNさん。頼もしい先輩たちと共に、一人前の大工を目指そうと楽しみながら実直に、日々奮闘されていることが伝わってきました。
後編では、匠工房に入社後どのように成長してきたのかや今後の目標について深掘りしていきます。

匠工房では「大工職」を募集しておりますので、こちらの募集要項をぜひご覧になってみてください。

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