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信頼し合う仲間と出会うための「伴走型」選考を解説します

匠工房の採用ポリシーを深堀り!
信頼し合う仲間と出会うための「伴走型」選考を解説します

Category:匠工房の文化

匠工房では何よりも人を大切にし、共に成長していける仲間を求めて採用活動を行っています。選考過程では応募者の方とじっくりと向き合い、匠工房とマッチして共に良い未来を描いていけるかどうか見極めることを心掛けています。
今回は、匠工房の採用活動を担当されている嶌本さんにインタビュー。
匠工房の採用ポリシーや選考において重視しているポイント、どのような想いで応募者の方と向き合っているのかなどを伺いました。

 

採用プランナー:嶌本香七さん
匠工房には2010年に入社し、受付・経理・総務・人事を歴任
社員数20名から120名になる組織成長に伴い、事業運営や人事採用労務に関わる制度導入・構築・運用を行う。
2011年新卒採用スタートアップから人事採用に携わり学生面談数は1300名以上
2017年総務人事室室長に就任し、その後は人事責任者として奮闘
2024年3月人事・採用の分野をより深く極めていくため独立開業
独立後も匠工房への想いは変わらず、人事のプロフェッショナルとして採用活動に携わる。

人数よりもマッチ度重視。互いに高め合える人と出会うために

ー採用活動をどのように捉えて取り組んでいますか?

採用活動とはシンプルに表現すると、会社と候補者の方をつなぐ仕事です。ただつなぐだけではなく、双方の理解を深めて、ご本人にとっても会社にとっても最善の未来へつながる選択だったと納得できる形でのマッチングを目指します。
そして、候補者の方の未来を考える「就活の伴走者」として、一人ひとりと向き合うことを心がけています。

「伴走型」の採用活動は、人を大切にする匠工房の特徴の一つです。選考においては「匠工房にとってベストな候補者はどの方だろう」という視点だけではなく、「この方にとって匠工房はベストだろうか、他にもっと良い選択肢はないのだろうか?」という視点も持ち、時にはご本人と一緒に考え・分析しながら進めていきます。

就職活動をされている学生さんは、社会人として働いた経験はまだありません。自己分析をしたり、業界や職種について調べたり、いろいろと研究もされていますが、本当の意味では理解できていない面も多いです。

自分には何が向いているのか、適している環境はどこか、能力を発揮し活躍できる役割は何かなど、客観的な視点を交えることで、より具体的に、正確に見えてくる面もあると思うのです。
そのため、説明会や面談など選考過程で候補者の方とお話しする機会では、じっくりと向き合ってその人の本質を引き出すように努めています。そうして、匠工房はベストな選択肢なのか?匠工房で活躍する未来は描けるか?といったことを見極めていきます。

ーお互いの本質を理解し合うために、どのようなことを心掛けていますか?

いちばん大事にしているのは「ありのまま」を伝えることです。会社のことも自分のことも、良いところだけを見せたり取り繕ったりするのではなく、誠実に取り組むよう心掛けています。

良いところや魅力的な条件だけをアピールしていれば、会社には人が、就活生には内定通知がたくさん集まるかもしれません。でもそれでは意味がないのです。よそいきの上辺だけ見ていたのでは、入社後のミスマッチにつながってしまいます。
聞いていたのと違う、思っていたのと違う、考え方が違う・・・入社前に抱いていた理想とのギャップに不満を感じ会社を離れたり、ついていけずに活躍できなかったりするのは、お互いにとって良くないことです。特に学生さんにとっては貴重な新卒入社を棒に振ることになり、ダメージが大きいのではないでしょうか。

そういった事態を防ぐためにも、選考の過程では良いところも悪いところも正直に開示するようにしています。候補者の方にも、同じようにご自身のことをお話ししていただき、互いの理解を深めていきます。
会話を重ねる中でマイナスの要素が出てきたとしても、早いうちに知れて対策が取れた、結果的には良かった、と納得ができます。

「理解し合うため」の場として共感型の面談を

ー面談を通して、どのように合否を判断されていますか?

私が主に担当しているフィードバック面談は、合否判断をするための場ではありません。応募書類だけでは見えてこないその人の本質を引き出して、次のフローにつなげる役割です。基本的には次のステップに進んでいただきたいので、できるだけ良い面を見るようにしています。

ー実際の面談では、どのような話をされるのですか?

いまは情報がたくさんあるので、いくらでも予習や対策ができてしまう時代ですよね。〇〇や□□を聞かれそうだな、その時にはこう答えよう、などと準備してくる方も多いので、ありきたりな質問をしても意味がないかなと思っています。だからといって、突拍子もない質問をするわけではなく、その人の人となりを自然体で引き出せるような話題で対話を重ねていきます。

小さい頃はどんな子どもだったのか、好きだったことや、思い出深いこと、影響を受けた人は誰か、高校や大学を選んだ基準は何か・・・そういったその人の人生を振り返るような質問を繰り返し、皆さんの人柄や個性が自然と伝わってくるような場にしたいんです。率直にご自身を表現していただくことで、お互いにとって新たな理解が深まる対話になればと考えています。

また、事前に受けていただいた適性・能力検査のフィードバックも丁寧に行います。多くの企業様が適性検査を実施していますが、フィードバックがあるところは少ないので、学生さんにも喜ばれています。
検査の結果を見ながら、良いところも悪いところもストレートにお伝えし、時には改善点を一緒に考えることもあります。
「ここがあなたの強みだけど、この部分は弱い、どう考えている?」「この結果を見ると〇〇の職種の方が向いているかもしれないね。」など、客観的な意見にとどまらず「ご本人の立場ならどうだろう?」「どんなことに不安や疑問を感じるのだろう?」と想像し共感を示しながらのフィードバックを心がけています。
匠工房の選考という枠にとらわれず「ご本人の未来になればいいな」という思いがあるから、一歩踏み込んだアドバイスを伝えています。

信頼する仲間と連携の取れた仕事ができる環境を大切に

ー匠工房の文化を守るために重視していることはありますか?

人を大切にする匠工房の精神は社員にも浸透しており、互いを尊重し協力し合いながら仕事を進める「チームワークの良さ」が文化として根付いています。
そのため、チームワークを大切にできる人なのかどうかは重視していますね。ご自身では「チームで仕事をしたい、連携を大事にしている」とおっしゃっていても、行動が伴っていない場合もあります。選考を通じて、その人が本当にチームで働きたいと思っているのか、向いているのか、言葉と行動に矛盾がないのかなどを見るようにしています。

一次選考では「経営体感ワークマネジニア」(候補者同士でチームを組み会社経営をゲームのように疑似体験するワークこちらの記事にて紹介しています)を行いますが、これはチームワークの適性を見るのにも適した内容となっています。
ワークに取り組む姿勢や、話の聞き方や言葉の発し方、仲間に接する態度などから、積極性や協調性や思いやりなど、その人の本質が自然と浮かび上がってくるのです。

ご本人もワークを通じて、仕事とはチームワークで進めていくことだと実感できたり、今後働く上で仲間として一緒に働きたいのはどんな人物かをイメージできたり、発見や気づきを得られるのではないかと思います。

ー嶌本さんは「チームワーク」をどのように捉えていますか?

個々の力を発揮しながら、互いに連携をとって成果を出していくというのがチームワークだと考えています。それから、関わる人がスムーズに仕事を進められるような配慮があるというのも大切ですね。

たとえば、仕事相手へ何か依頼をするときに「いつまでに、どんな状態で」必要なのか、相手の立場に立って必要な情報を整理してからバトンを渡すこと。データを渡すときやファイリングするときにも、少し手間でもタイトルをわかりやすく付けたり順番を整えたり、些細なことをコツコツ積み重ねていくことです。
うまくいっているチームでは、こうした細やかなことを丁寧に行っています。逆に、連携がうまくいっていない場合は、コミュニケーションや配慮不足が原因のことが多いのではないでしょうか。
関わる人のことを考えて丁寧な仕事をすることがチームへの貢献につながり、チームとしてベストな成果へとつながっていくと考えています。

他者の視点にこそ、成長のヒントが隠れている

ー面談をはじめとした選考過程で、候補者の方も多くの気づきを得られそうですね。

そうですね。候補者の方と向き合い、会話を重ねながらその人の内面にある本音や本質を引き出していく、という選考過程は他企業様にはない珍しいものだと思います。他者の視点を通すことで、実はこんな特性があったのかと気づきを得たり悩みが整理できたり、志望先を再検討するきっかけになったり、ご本人の就職活動やその先の人生を前向きにする助けになれば嬉しいです。

私自身も、以前は自分が得意だなと思う仕事ばかりを率先して選んでいた経験があり、今思うと視野が狭かったかなと思います。
実はいま私が携わっている人事採用の仕事は、自分では苦手だと思っていて選ばなかったはずの分野です。でもある時に上司の意向でここに飛び込んだことで、最初は辛かったけれどできることが広がっていきました。失敗したり学んだり、人と出会いさまざまな経験を重ねていくことで、自分の仕事に自信が持てるようになったのです。

自分の感覚だけではなく、他者の意見も素直に受け入れてまずは挑戦することが、成長の種になるかもしれませんね。

就職活動を頑張るあなたへメッセージ

あなた自身がありのままで、自然体で働ける環境に出会ってください。出会えることの方が奇跡かもしれないけれど、納得できるまで探し続けることを諦めないでほしいと思います。

企業にとっての採用活動は「その人の人生を預かれるかどうか」を見極めること。
あなたにとっての就職活動は「自分の人生をどこに預けるのか」決断をすること。

互いに秤にかけているのは「人生」です。なので慎重に、同じ目線を持つ人(企業であっても、それを動かしているのは人間です)同士として、良いところも足りないところも互いのありのままを見せ合い、向き合う覚悟が必要です。そうすることで理解が深まり、より良い未来を共に描ける会社と出会うことにつながっていくのだと思います。

 


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