ゲーム感覚で「働く」を体感できる!匠工房の就活生向けワークについて聞いてみた!
Category:就活情報
匠工房では就活生向けのグループワークとして、組織やチームのマネジメントをゲーム感覚で学べる「経営体感ワークマネジニア」を行っています。今回はワークを進行していただいている有限会社せれくとの泥谷(ひじや)様にお話を伺い、ワークの内容や意義に迫ります!
お話を伺った人
有限会社せれくと 泥谷(ひじや)様
看護師を経て、住宅関係の資金計画をする企業にてイベントサイトの運営や資金計画のコンサルティング業務を経験。現在は企業における数字を意識したチームビルディングのサポートを行う、個人の人生と仕事の成果を繋ぐ組織コンサルティング業務に携わる。
会社の流れを体で学ぶゲーム「マネジニア」
ー「経営体感ワークマネジニア」の概要について教えてください。
「経営体感ワークマネジニア」とは、参加者のみなさんにチームを組んでもらい、その中で利益を生み出していくゲームです。目的は、就職する前に「会社の全体像」を知ってもらうこと。お金の流れや教育体制、利益の生み出し方、そして会社における自分のあり方などをこのワークを通して体感し、学んでいただきます。
弊社の代表が7年ほど前にこのゲームのプロトタイプを完成させて以来、改良を加えながら現在の形になりました。ご依頼いただいた企業様の研修や採用活動に役立てていただいています。
ー具体的なゲームの流れを教えてください。
ゲームの流れは以下の通りです。
①5〜6人で1チームを組み、部署の担当者を割り振る
参加者のみなさんに5〜6人で1つのチームを組んでもらい、それを1つの会社と見立てます。基本的には「製造業」を想定しており、経営者、経理、営業、物流、製造という5つの部署の担当者をメンバーの中で話し合ってもらい割り振りします。
②16分間を1ヶ月として各部署で業務を行い、手元の資金を増やしていく
ゲームの中では、16分間を1ヶ月として進め、営業、仕入れ、製造、販売のプロセスを経て手元の資金を増やしていきます。営業役の人は、営業経費をかけて「市場」で営業活動をすることができます。そこでサイコロを振り、サイコロの目が1〜4だったら受注できるというルールです。受注したら物流担当が材料を仕入れ、製造担当の人が商品を作り、物流担当の人が納品するという流れになります。
③1ヶ月(16分)経過後に決算を実施し、次の1ヶ月の準備をする。
ゲーム内で1ヶ月経過するごとに決算を行い、自分たちのチームの利益を確認し、また次の月の準備を進めていきます。場合によっては金融機関に融資交渉を行い、借入をすることもあります。
④1ヶ月の経営を3回分繰り返し、振り返りを行う。
②〜③の工程を3回繰り返し、最後に総括を行います。
ー「経営体感ワークマネジニア」を開催されている目的を教えてください。
ゲーム感覚で学んでもらい、実務に落とし込んでもらうためです。経営のことを言葉だけの座学で学ぶのって難しいと思うんです。でも、体感すれば理解できることもありますよね。数字や経営を理解するのはハードルが高いという人も多いと思うのですが「ゲーム」という形であれば抵抗なく楽しみながら学べて、自分の仕事にも落とし込みやすいところがあると考えています。
学生にとって価値のある体験ができる場を作りたい
ー匠工房の「経営体感ワークマネジニア」はどのような雰囲気ですか。
マネジニアの参加者は企業の色が出るので、活発な雰囲気の会社であれば元気な学生さんが多く集まりますし、真面目な雰囲気の会社であればそれに合う雰囲気の学生さんが多く集まります。一方で匠工房さんは、参加される学生さんの性格や雰囲気が幅広いのが印象的です。だから、キャラクターを限定せず幅広い人が働ける企業なのかなと思います。
最初は緊張していますが、ほとんどの場合ワークを通して熱を帯びていく感じがあります。ワークの中で休憩の時間を設けていますが、休憩が始まっても話し合いを続けているチームもあって、自分たちの意思でワークに取り組む姿が見られます。
ー匠工房の場合「経営体感ワークマネジニア」をどのように採用活動につなげていますか。
マネジニアの開催後、次のステップへ進む方を決める会議に同席させていただいています。そこでゲーム主催者としての意見をお伝えした上で、通過者が決まった後は人事の方と通過者の面談があります。そこでゲームの振り返りを行い、どのような気づきが得られたかを聞いていただいていますね。
ー匠工房の「経営体感ワークマネジニア」の内容は、どのように企画されていますか。
人事の方からは「マネジニアを通して一人ひとりが役割を持ち“チームで働く”という体験ができるので、チームの連携を大切にしている匠工房での働き方を擬似体験してもらえる場にしたい。」「その上で匠工房を就職先として選ばなかったとしても、社会人になる学生さんに社会で働くということを体感してもらう場を作りたい。」という思いでご依頼いただいています。
そのため、ワークを通して学生の皆さんに「匠工房はこんな働き方を大切にしてるんだよ」というメッセージを伝えるとともに、自分の役割を全うすることの大切さやチームで働くということをより体感してもらえるよう、人事の方と相談しながら内容を企画しています。
知識を「持っていること」そのものがその人の豊かさにつながる
ー就活生が「経営体感ワークマネジニア」を通して経営の考え方を学ぶことにはどんな意義があると思いますか?
学生のうちにお金のことや、豊かな働き方とはどのような働き方なのかを学んでおくことが、その人自身の豊かさや価値につながると考えています。お仕事をするときに「私は自分の担当のお仕事だけやっていればいいです」というスタンスで働くのではなく、会社の利益や数字の重要性を理解することで、仕事への取り組み方や責任感は大きく異なります。
また、お金に対するリテラシーを高めることで仕事に対する責任感も変わってくると思うんです。大学生になって一人暮らしを始めたり、社会人になったりしたときに、稼いだお金をやりくりして、小さく自分の人生を経営する必要が出てきますよね。そういった時期に会社がどのように利益を出しているのかを学ぶことで、自ずと仕事に対する責任を持つことができるのではないかと思います。
働き方に正解はないですが、そういった情報や知識を「持っていること」が、可能性を広げその人自身の価値を高めることにつながると思うんです。学生の頃はまだ「お客様」の立場でいる人がほとんどだから、そこから「お客様に価値を提供する社会人」になっていくためのプロセスとしてマネジニアを取り入れてほしいと思っています。
ー「経営体感ワークマネジニア」を通して企業や個人のどのような課題を解決していきたいですか。
企業の経営において「人」と「お金」は両方が共に重要で、どちらが欠けても会社はうまくいきません。それらをマネジニアを通して解決していきたいと考えています。
たとえば、経営者が抱える責任や苦労を社員たちが体感し、経営のリアルな課題を理解してもらうこと、数字に対して苦手意識のある社員に数字の重要性や成果との関係を理解してもらうこと、部署間およびチーム内でのコミュニケーションを円滑にし、課題に対して協力しながら解決する力を養うこと、ただ与えられた仕事をこなすのではなく、社員が主体的に仕事を楽しむ姿勢を育てること・・・
マネジニアは、企業にとっても、個人にとっても、さまざまな課題に応用しやすいゲームです。ただ口で説明するよりも効果的で、しかも日常のお仕事にも落とし込みやすい。チームの中で誰か一人だけが頑張るのではなく、仲間で知恵を出し合って達成し成長する体験を通して、社員それぞれが自主的に課題を解決する力を養うことを目指しています。
ー社会人としてこれから持っておくべき心構えについて、泥谷さんの考えを聞かせてください。
お客様でいるのではなく自分が価値を提供する側になること、環境がどうあれ意思決定は自分でしていると捉えることが大事だと思います。
周りのせいにする感覚だけを持っていると、周りに流されてしまい自分の人生を生きていることにならないと思うんです。もちろん人からの影響を受けることはあると思うんですけど、その上でどんなことも自分が選択していると思うことで初めて、自分の人生を生きていると言えるし、その方がずっと豊かだと思うんですよね。人のせいにしても何も変わらないから、自分の意思は自分で決める。そういった姿勢を持って社会人になることが必要だと思います。
会社説明会のご応募はこちらから
今回ご紹介した匠工房のグループワーク「経営体感ワークマネジニア」は、弊社の会社説明会に参加いただいた学生の皆さんにご案内しています。学生から社会人になるステップアップとして、「学生の皆さんに社会で働くことを実感してもらいたい」という思いから導入したワークです。
ほんの少しでも匠工房に興味がある方や、チームで働く環境に身を置きたい、人に喜びを届ける仕事に就きたいとお考えの方は、ぜひ会社説明会へご参加ください。
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