大工職インターンシップ体験記
「“こんな働き方がしたかった”と思えた2日だった」〜26卒内定者インタビュー〜

匠工房では、就職前に当社で働くイメージをより具体的に掴んでほしいという思いから、選考過程に職場体験（＝インターンシップ）を組み込んでいます。店舗や現場で働く先輩社員に同行しながら、リアルな仕事体験ができるプログラムです。

今回は、品質管理部と工事部の職場体験を経て、来春（2026年4月）に工事部へ新卒入社予定のIさんにインタビュー。
職人さんの技術や現場でのコミュニケーション、社内の雰囲気を間近で体感しながら、改めて「匠工房で働きたい！」と思えた2日間について、お話を伺いました。

現場監督と大工の仕事を見て、聞いて、感じた2日間

ー本日はありがとうございます。早速ですが、今回の職場体験では、どのような体験をされましたか？

僕は2日間参加を希望し、1日目は品質管理部、2日目は工事部を体験させていただきました。

1日目は、品質管理部の方と一緒に、新築やリフォームを含む4箇所ほどの現場を巡回しました。
どこまで工事が進んでいるかを確認しながら、現場にいる職人さんと打ち合わせしたり、細かい納まり*の相談をしたり。その場その場で最適な判断をしていく様子が印象に残っています。

また、車での移動時間が多くあったこともあり、たくさん仕事に関するお話を聞くことができました。
業界のことや会社の雰囲気、ぶっちゃけ話まで聞かせてもらえて、すごくありがたかったです。

*部材の接合部分や取り付け部分の仕上がり具合や、それらの部材がどのように組み合わさるかを指します。

 

▼具体的な体験内容については以下の記事をご覧ください。
【インターンシップ&仕事体験】大工職1day体験コースのご案内

 

ー2日目は工事部でしたよね。こちらはまた違った体験内容だったと思いますが、いかがでしたか？

はい。この日は、工事部のA課長に同行させていただきました。
A課長は社員大工として働かれている方なのですが、現場監督の役割も兼ねていらっしゃり、実際の指示や打ち合わせの様子を間近で見ることができました。

現場では、職人さんやお客様とリアルタイムで相談しながら工事を進める様子を見学でき、現場の臨場感を強く感じました。その後は、石膏ボードを実際に打ち付ける作業や、匠工房が開催するワークショップ用の椅子の見本づくりにも参加させていただきました。
倉庫にある端材を使って椅子をつくる作業は、とにかく楽しくて、ものづくりの面白さを感じられる時間でした。

動いている現場から学んだ“現場監督の仕事”

ー職場体験の中で、特に印象に残った場面はありますか？

僕自身、他の企業さんの職場体験にも行かせていただいたのですが、“実際に動いている現場”を見たのは今回が初めてで、一つひとつのやりとりがとても新鮮でした。

特に印象的だったのは、水道の排水に課題があるご自宅での出来事です。
その改善策を検討するために、職人さん・A課長・お客様が現場に集まり、その場で意見を出し合いながら打ち合わせをしていました。

その様子を見て、「現場監督は、現場の状況を管理するだけでなく、翻訳家でもあり、橋渡し役なんだ」と実感しました。

たとえば、職人さんが「施工上こうなります」と伝えた内容を、お客様に分かりやすく言い換えて伝える。
逆に、お客様の要望をどう実現できるかを、職人さんとすり合わせる。
それぞれの意見を整理しながら、スムーズに意思決定が進むように導く姿が印象に残っています。

他にも職人さんとの段取り確認の場面で、「今どこまでできてる？」「じゃあ、こうしようか」と会話を交わしながら、臨機応変に対応していく様子もすごくリアルでした。
段取りは、事前に組むだけでなく、現場で状況に応じて調整する柔軟さも大切なんだと知りました。

職場の雰囲気から感じた“働きやすさ”

ー職場体験を通じて、職場の雰囲気はどんな印象を受けましたか。

社員大工の方や職人さんと実際に接してみて、まず驚いたのがその“話しやすさ”でした。
現場から戻ってきた方が気さくに声をかけてくださったり、出身校の話で盛り上がったり、ラフな雰囲気があって、想像していたようなピリッとした上下関係は全く感じませんでした。

また、社員大工の方と課長や部長といった上司の方とのやりとりも印象的でした。普段はフランクに会話していても、仕事の場ではしっかりと意見を交わしていて、程よい距離感と信頼関係が築かれていることが伝わってきました。

正直、大工というと「上下関係が厳しい」「職人気質で独自的」という印象を持っていたんですが、今回の職場体験でそのイメージがいい意味で覆されました。

ここなら、気持ちよく、前向きに成長していけそうだと感じましたし、コミュニケーションが活発だからこそ、現場でもスムーズに仕事が進んでいるのだと思いました。

キャリアの選択肢が一つではない働き方に惹かれた

ー職場体験を経て、匠工房に入社しようと決めた理由を教えてください。

いくつかありますが、一番大きかったのは、「大工も現場監督もどちらも経験できる環境がある」という点です。

僕自身、もともとそのどちらに進もうか悩んでいたので、今の段階で選ばずに両方を経験できる働き方は、自分にとってまさに理想的でした。

実際に現場監督と大工を兼務している社員の方がいて、「こういう形で働けるんだ」とリアルにイメージすることができたんです。

他の会社ではあまり見ない体系だったので、本当に嬉しい発見でした。

 

ー他にも何か惹かれたポイントはありましたか？

はい。先ほどお伝えした、社内や現場の雰囲気の良さももちろん惹かれたポイントです。

その他でいうと、社員大工という働き方自体に安心感を感じたことです。

固定給制で、年間休日もしっかり確保されていて、生活の基盤を整えながら仕事に打ち込める仕組みが整っているのは、とてもありがたいと感じました。

こうした働き方は、他の職種では当たり前かもしれませんが、大工の世界では決して当たり前ではないと思います。だからこそ、安心してこの道を目指せると思えたんです。
「しっかり仕事を覚えて、成長していきたい」という気持ちはありますが、同時にプライベートも大切にしたい。

匠工房には、そうした気持ちに応えてくれる環境があると感じました。

さらに、地元・滋賀で働けることも大きなポイントでした。
もともと「地元に貢献したい」という気持ちが強くあったので、地域に根ざした企業活動を続けている匠工房のスタンスに、強く共感したんです。

正直ここまで自分にフィットする環境が揃っている会社は、他にありませんでした。
僕の中では、もう「匠工房一択」でしたね。

“任せてもらえる存在”になりたい

ー匠工房に入社するにあたっての意気込みを教えてください！

まずは、現場を一人で任せてもらえるような存在になりたいという思いがあります。
正直、今はまだ分からないことだらけで、礼儀やマナー、話し方なども不安はあります。
でも、今回のインターンを通して、「ここでならちゃんと成長していけそうだ」と思えました。

社員大工の方や現場監督の方たちは、技術的にも人としても本当に頼もしくて、「自分もこんなふうになりたい」と自然に思えるような方ばかりでした。
先輩方に少しでも近づいていけるように、一歩ずつ、確実に成長していきたいです。

それから、やっぱり“住まい”に関わる仕事という点も、自分にとっては特別だなと感じています。
衣食住の「住」に関われるというのは、やっぱり誇らしいことだと思いますし、そこに携わる責任もしっかり持って取り組んでいきたいですね。

迷っているなら、まず“体験”してみてほしい

ーこれから匠工房のインターンシップに参加しようと思っている学生へ、メッセージをお願いします。

少しでも気になっているなら、ぜひ一度、体験してみてほしいです！
僕自身、他の企業のインターンにも参加しましたが、実際に“動いている現場”を見られたのは匠工房が初めてでした。
現場の流れや人の関係性、雰囲気まで、机の上じゃ絶対に分からないリアルが詰まっていました。

それに、職人さんや社員の方々も本当に気さくで話しやすくて、「インターン生だから」といった壁を感じることもなく、自然体で過ごせたのもありがたかったです。

少しでも建築や“住まい”の仕事に興味がある人、ものづくりが好きな人、働く環境に不安がある人。
いろんな人にとって、ここでの体験はきっと意味のあるものになると思います。

僕はインターンを通して「建築の仕事がしたい」と改めて思えたし、「ここで働きたい」と心から思えました。
建築の仕事は専門的で、未経験だと不安を感じるかもしれません。でも匠工房には、未経験でも本気でチャレンジできる環境があると感じました。

とにかく楽しい職場体験だったので、ぜひ飛び込んでみてください！

 

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