給与形態の種類一覧!年俸制・月給制・日給制など
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就職活動をするにあたって、給与や仕事内容、その職業ならではのやりがいは、労働のモチベーションにも直結する存在です。給与と仕事内容のバランスが取れていること、また、特別なやりがいを感じられることは、働くなかで非常に重要なポイントでしょう。
給与形態、すなわち従業員に支払うお金の算出方法は、企業によって異なります。給与形態は労働スタイルにも影響を与えるため、自分の働き方に合った給与形態を採用している企業に就職しましょう。しかし、具体的にどのような給与形態があるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は給与形態の一覧についてご紹介します。また、給与形態と混同されがちな給与体系との違いや、給与に関連するキーワードの解説もまとめて行うため、ぜひ最後までご覧ください。
給与形態の種類
それでは、早速給与形態の種類について解説します。給与形態は大まかに分類すると固定給制とそれ以外の給与形態に分けられますが、それぞれどのような特徴があるのか順番にチェックしていきましょう。
固定給制
固定給制とは、その名のとおり一定時間の勤務に対して一定額の賃金が支払われる給与形態のことです。固定給に分類される給与形態として、月給制や日給制、時給制などが挙げられます。大きなメリットとしては、常に安定した収入が見込めることです。
匠工房では「その家族が幸せになれるように」という企業理念に則り、固定給制度を採用しています。営業マンがお客様を大事に想い、お客様と真摯に向き合うには、まず自分自身とそのご家族が豊かで安定した生活を送り、幸せであることが重要です。
また、チームワークを重要視した経営であることも固定給制度を採用する理由です。飛び抜けたひとりが頑張るのではなく、一人ひとりがチームに対してどう貢献できるか考え、行動に移すことこそが全社の大きな目標達成につながると考えています。
匠工房では、ともにチームとして支え合い、成長できる仲間を募集しています。企業理念について、詳しくはこちらからご覧ください。
年俸制
年俸制とは、1年単位で給与総額の合意や更改を実施する給与形態です。一般的にはプロ野球選手やサッカー選手など、アスリートの給与形態というイメージが強いかもしれません。
年俸額の決め方は、企業によって異なります。そのため、転職先の就業規則や雇用契約書で年俸額の決定に関するルールや計算方法を確認しておきましょう。
また、年俸制の給与は1年に1度まとめて支払われるわけではありません。労働基準法第24条にて、賃金は毎月1回以上、一定の期日を定めて支払わなければならないと定められており、給与総額を分割した額が月ごとに支払われます。
月給制
月給制とは、1か月を単位として賃金が決まっている給与形態のことです。そのため、遅刻や早退、欠勤などがあっても、企業側は労働者に対して事前に決定した一定の報酬額を支払わなければなりません。
また、月給制と混同されやすいシステムとして、日給月給制が挙げられます。日給月給制は、1日を計算単位として給与の月額があらかじめ決められているのが特徴です。遅刻や早退、欠勤があった場合、その分を月額から控除した金額を支払います。
多くの企業が採用している月給制がこの日給月給制ですが、依然として月給制と混同されるケースも少なくありません。そのため、雇用契約を結ぶ際に契約書に月給制と書かれていた場合は、具体的にどのような賃金形態であるのか担当者に確認しましょう。
週給制
週給制は、1週間ごとに支払う金額が決定されている給与形態で、支払いも週ごとに行われます。週単位での生活習慣が根付いている海外で取り入れられているケースが多く、日本は月単位の生活習慣が一般的のため、見かける機会は少ないです。
また、週給制と週払いはそれぞれ異なるものになるため、混同しないように気をつけたいところです。
日給制
日給制とは、1日単位で給与を算定する給与形態のことです。実際の労働時間に関わらず、あらかじめ決定されている1日分の賃金が支給されます。そのため、出勤日数を増やし、効率的に業務を終えれば、割高な報酬を得ることが可能です。
派遣社員やアルバイト雇用の給与形態として採用されるケースがほとんどで、正規雇用で日給制を採用している会社は多くありません。
時給制
時給制とは、時間ごとに給与の金額が決まっている給与形態のことです。アルバイトやパートなど、非正規雇用の職員の多くは時給制が採用されています。しかし、正社員でも時給制を採用している企業は少なくありません。
時給制は、繁忙期は長時間勤務してもらい、閑散期は短時間勤務をしてもらうなど、業務の必要性に応じて勤務時間を増減しやすい点がメリットです。
一方で、勤務時間によって報酬の金額が左右されてしまいます。ちなみに、時給制を採用しているのは飲食業界や教育業界、サービス業界などの企業に多いです。
業務単位
業務単位とは、習い事の1レッスンや学習塾の1コマのように、1つの業務単位で金額が決まっている給与形態のことです。1勤務制といわれる場合もあります。習い事の講師や実務時間が変動しやすい仕事をしている方は、この業務単位を採用されるケースが多いです。
その他
固定給以外の給与形態として、完全歩合制と完全出来高制が挙げられます。それぞれどのような特徴があるのか、そしてどのような職場で採用される給与形態なのか、順番に解説しましょう。
完全歩合制
完全歩合制とは、働くことで生み出された成果や売り上げに応じてお金が支払われる給与形態のことで、フルコミッション制とも呼ばれます。
不動産業やセールス職、タクシードライバーなど、個人の能力や働き方が業績に大きく影響される職種で採用されるケースが多いです。一方で、個人では完結しにくい企画職事務職で完全歩合制が採用されることは、ほとんどありません。
稼げる収入に制限は設けられていないため、成果が大きければ高収入も目指せる点がメリットです。一方で、固定の給料がないため、仕事で成果が残せなかった場合は収入が少なくなる可能性があります。
完全出来高制
完全出来高制は、売り上げに応じて報酬を支払う給与形態です。働いた分報酬の金額に反映されるため、短期間でも高収入が期待できますし、従業員のモチベーションが上がりやすいシステムといえます。
ただし、仕事がなければ売り上げがゼロになってしまい、報酬は上がりません。また、割りの悪い仕事の場合は長時間働いても報酬の金額に反映されないため、従業員のモチベーションに大きな影響を与えるでしょう。
給与形態と給与体系の違い
給与形態と混同されやすい存在として、給与体系が挙げられます。給与体系とは、報酬の支給基準をまとめたものです。基本給や各種手当がどのような項目で構成されているのか、そしてどのように決定しているのかが定義されています。
給与体系における報酬の構成は、労働時間内に働いた分に対して支払われる基準内賃金と労働時間内の労働に関係なく支払われる基準外賃金、2つの要素に分けることが可能です。基準内賃金には基本給や各種手当など、そして基準外賃金には超過勤務手当や休日出勤手当などが含まれます。
給与体系は、法改正や組織の変更に合わせて見直す場合が多いです。近年は三菱UFJ銀行や株式会社クラウドネイティブなどでは個性的な給与体系が導入されており、今後も独自の給与体系を採用する企業が多数登場することが予想されます。
給与に関するキーワード
給与形態の説明を企業サイドから受けるにあたって、さまざまな用語が登場します。聞き慣れない言葉ばかりのため、新卒生の方は難しく感じてしまうかもしれません。
使用頻度の高い給与に関するキーワードは、以下のとおりです。正確な報酬のシステムを理解するためにも、事前に基本的な用語は理解しておきましょう。
手取り
手取りとは、労働者が実際に受け取れる報酬の金額のことで、給与明細では差引支給額と表現されています。
会社から支払われる給与や賞与全体のことを額面と呼びますが、給与を受け取る際、所得税や住民税、社会保険料などが天引きされるため、基本的に額面どおりの金額が手元に残るケースはありません。
こうした控除の合計額を総支給金額から差し引いた金額が、登録している銀行口座に給与として振り込まれます。また、手取りは一般的に額面の合計金額のおよそ75~85%になりますが、控除される金額は扶養家族の有無などによって変化します。
インセンティブ
インセンティブとは、英語で奨励や報奨を意味し、業務において一定の成果を残した社員に対して支給される報奨金を指す言葉です。主に社員の意欲、生産性を高めるために導入されます。
似たような制度にボーナスがありますが、ボーナスは企業や組織の業績が評価指標の基礎になることが多く、個人の頑張りを直接的に反映しづらいです。しかし、インセンティブは個人の業績が年次や勤続年数に関係なく反映されるため、社員のモチベーション向上につながります。
賞与・ボーナス
賞与、またはボーナスは、毎月定期的に支払われる給与とは別に支払われる報酬のことです。ボーナスは1年の間に夏と冬の2回支給されるのが一般的ですが、企業によってはボーナスの支給タイミングは年に1回、またボーナス制度そのものがない場合もあります。
また、ボーナスは、基本給の1〜2か月分の金額が支給されるケースが多いです。2022年度のデータによると夏のボーナスの平均額は38万9,331円、冬のボーナスの平均額は39万2,975円でした。
ピアボーナス
ピアボーナスとは、社員同士で報酬を贈りあうことができるシステムのことです。ピアボーナスは一般的なボーナスとは異なり、日々の職場における助け合いなどが対象となっており、アメリカのGoogle社が従業員の評価指標として導入しています。
社員同士が気軽に互いを賞賛しあえるため、社内コミュニケーションの活性化や良好な社内の雰囲気の構築、そして離職率の定価にも効果が期待できるでしょう。
手当
手当とは、社員のモチベーションを高めたり、必要経費を会社が補填したりするのを目的に基本給とあわせて支払う賃金のことです。手当には、時間外手当や休日手当、深夜手当のように法律で支給が定められているものと、役職手当や資格手当など、会社側が任意で支給するものがあります。
手当は原則として給与とみなされるため、課税の対象です。通勤手当や出張手当など、一部の手当は非課税となりますが、法改正によって今後課税の対象となる可能性も残されています。
こちらの記事では、リフォーム営業の平均年収や給与形態にスポットを当てて解説しています。仕事内容やリフォーム営業に向いている人の特徴も紹介していますので、ぜひあわせてお役立てください。
まとめ
以上、給与形態の種類一覧、そして関連するキーワードについて取り上げてきました。給与形態にはさまざまな種類が存在しますが、個人によって向き不向きが存在しています。そのため、自分に適した給与形態を採用している企業を見つけることが大切です。
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